たむたむ

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のたむたむのレビュー・感想・評価

3.5
汐見夏衛の同名ベストセラー小説の実写映画版。
戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年との切ない恋模様を描く。
旦那様からのリクエストで鑑賞。

ファンタジー設定に関しては疑問ですが、現代に生きる女子高生(原作ではJCらしいけど)の視点から戦争を描くことで、同じ世代の子たちに共感を得やすい工夫がされていた印象。
実際、その狙いは興収的にも大成功したようだし、年齢制限に引っ掛からないような描写への配慮も感じられたりと、あくまで若い世代向けの戦争映画としてオススメできる作品かと。

個人的に序盤はとにかく主人公の百合が好きになれず(爆)焦りを感じたものの、ストーリーが進むにつれ嫌悪感は解消されていったので、割と入り込めました。まぁ内容はベタベタだけど、やはりグッと込み上げて来るものはありましたね。

天皇陛下のため、お国のため…が当たり前だった時代。でも死を目前にしたとき、恐怖を感じた人は多くいたはず。

お互い純粋で無垢な、百合と彰に扮した福原遥ちゃんと水上恒司くんがハマり役で、とても上手いキャスティングだったなと。個人的には食堂の女将役の松坂慶子が推しでしたが(笑)
あと、久し振りに蛍…もとい中嶋朋子を見たw

死にゆく人だと知りつつ交流を深めていく様子は、ただただ切ない…の一言。
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