(賛辞の意味で)静かで笑えない『下北沢ダイハード』
不倫モノって興味ないけど、評価が高かったのと、出先の近くの映画館で上映していたので鑑賞。
当たりだった。面白かった。
派手な映像や修羅場があるわけでもないが、淡々と静かであればあるほど、主人公が背負っている罪悪感が強く強調されていくように見える。
キャラクターや状況設定がしっかりしていれば、面白い映画が作れる教科書のような映画。
主人公の旦那を演じた役者さん、気持ちを押し殺した演技が素晴らしかったが、下北沢ダイハードに出てたのね。キャラが違ったので気づかなかった。注目株です。
若干分からなかったのは、旦那が夫婦関係をやり直したいというのは理解できるが、これだけ冷え切っていて家を買おうとするところだが…どんだけ旦那はエリート社員で年収が高いのか。
主人公が、冷え切っていても夫婦関係を継続していこうか迷っている要素の一つになる葛藤として、旦那が金持ち、ということを表現したいのなら理解できるが。
日本映画専門チャンネルで舞台版を録画したので、これから観てみようと思う。