しちれゆ

ほつれるのしちれゆのレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
3.7
サブカル系鬱恋愛映画。加藤拓也監督の前作『わたし達はおとな』に比べて胸糞度は低く、それゆえ84分よりは長く感じた。
門脇麦と田村健太郎は不倫から始まった夫婦。麦と染谷将太は不倫中。健太郎には前妻との子ありで結婚後も浮気の前歴あり。全員表立っての情熱はない陰キャなのにしれっと不倫している。田村健太郎の粘着質のいやらしさが出色なのだが この人には内心忸怩たるものがあるんだろうなぁ、と思わせる。ほんとはさっぱりした気持ちのよい男になりたいんだよね…けど度量の狭い自分がどうにもならない。そしてそれを分かって許容していた門脇麦だったけれど。あと彼女の年代で専業主婦設定なのに驚いた。なんか監督の意図があるのかな?
それとラストのとってつけたような引越しの白い箱とスーツケースがリアルじゃなさすぎた。
しちれゆ

しちれゆ