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ほつれるのmihoのレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
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ほれみろ不倫して結局家族失って辛くなってるじゃない自業自得!っていうんではなかったから正直なにが言いたいのか不明だったけど、不倫してる夫婦をこれでもかとめちゃめちゃリアルに映してるんだろうなと思った。って書いてて思ったけど、ああそれなのかと腑に落ちた。ほぼ成り立ってない家族、夫婦を主眼にリアルに描くことで、現実味しかなくて不倫身近な人にはより恐ろしさや絶望感増すんだろうな。

身体目的よりも心の支えの方が大きい不倫を描いていたからきゃードロドロ!みたいなエンタメ要素よりも、リアルなキリキリじわじわ胃が痛くなる嫌な感じが満載ですごかった。あの旦那結構うざきもだったね、知らん俳優さんだったけど旦那役の人、自分は棚の上スマート自惚れエリート旦那の演技めちゃ上手いと思った笑 歩み寄っている風で1ミリも歩み寄ってない。まあふわふわしてなにしてるわけでもなくて旦那の金だしって人にもの奢るような妻を下に見ないわけも見つけにくいことはあるよなあとか思いつつ働いて稼ぐって大事と再認識したよ…

門脇麦って別にそんなタイプじゃないけど、幸薄そうな役とかどこにでもいそうな女性の役やるのめちゃハマるよね。なんか化粧ほぼしてない感じとか肌が綺麗すぎないざらつきある感じとか、声のトーンやハリのなさ(今回特に何度もなんて言ってるかわからなかった)とか、本当にその辺にいそうな飾らない役がこんなに合う人いないよなあと感じる。そういう、誰も右に出るやついないよねってのを確立するの大事だし、戦略なのであればとても上手いと思う。

てかジャケットの縦書きの部分があまり腑に落ちないのだけど、なにもそんな衝撃は待っていなかった。あーはいはいそゆことね、みたいな。

最後にめっちゃ気になった点書かせてほしい。あんなに血眼になって探すほど大事な指輪ですが、財布の小銭入れに入れてたなら小銭入れ開けるたびにあるか確認すると思う。そうであればあの瞬間部屋で落としたことは確実で、仮に酔っ払ってても無くすこととばれることのダブル恐怖で瞬間シラフなはず、誰だって見つけるまで探すだろうよ、ほんと甘すぎ。って普通思うから脚本根本的に練り直し必要。実際見つかってるし。
後なんでずっとソファに出した冬用布団を置きっぱなしにしてたのかずっと気になって仕方なかった。結構ガチでなんでああしたのか教えてほしい。
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