あーさ

哀れなるものたちのあーさのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
鑑賞後は、なんだか清々しく、前を見て堂々と生きようと、強い気持ちにしてくれる。
そんな作品でした👏🏻 ̖́-

胎児の脳を移植され蘇生したベラはとても純新無垢。
成長するにつれ、悪いことは悪いと言えるようになっていくし、世界の残酷な部分を見て激しく動揺する。可哀想な人は助けなければと思う。
みなが暗黙の了解として飲み込んで、知らないフリをするような不条理でさえ、疑問を持ち、それはおかしいと主張できる。
周りの目など気にせず、自分の意思の元に生き、自立している、最強人間。
社会的な制圧を受けて息苦しさを感じながら生きている人間にとって、ベラに対して羨ましさや尊敬の念すら抱いた。

作中で出てくる名言である、『人間は我が船の船長』。
『自分の人生の主人公になりなさい』という、私の心に響いて印象に残っている、プラトンの言葉に似ていて、まさにそれを表現した作品になっていた。

エキセントリックな映像も、もちろんとても美しく、好みなテイストで楽しめました😊
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