Kurumi

哀れなるものたちのKurumiのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1
音楽も衣装もセットもストーリーも何もかもファンタジーで繊細かつ奇怪で、けど醜くて歪んだ現実を突きつけられるというギャップが、落下の王国やグリム童話を彷彿させた。
女性の体は女性のもので、自分の意思を持って好奇心を曝け出して自由に生きてよくて、圧倒されるほど複雑な、でも清々しい映画。
目力というのか表情ひとつとってもどんどん人間味を増していくエマストーンが凄すぎる。あとダンスシーン、めちゃくちゃ大変やったやろうな、変やのに形になってるあのバランスかっこ良すぎる。
私が特筆したいのは音楽。Jerskin Fendrixの手掛ける音はどれも知性の目覚めとヘンテコな世界観がすごかった。
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