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哀れなるものたちの09のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
まず、SNSで「カップルで観ない方がいい笑」て煽るような投稿よくみかけますが、個人的にはカップル・パートナー同士で観たっていいじゃん!と思います。(無理矢理観に行けということではないです)
女性から言い返されて語彙が罵倒のみになる謎な男性にどう思ったとか、知識はパワーだとか、お互いの性知識レベルどんなもんだとか、鑑賞後に話し合ういい機会になりそうです。哀れなるものたちリトマス紙でさらに強くなってほしい。むしろ2人で観に行ったよ〜て俺ら最強アピールしてほしい!これを第一に言いたい!!セックスシーンがなんだ!たかが腰骨のぶつかり合いだ!

ここからは私1人で観に行った感想ですが、最強の美術センスと抜群のおしゃれ構図で目を惹かれるシーンが多く最後まで観ていて飽きませんでした。アート映画によくある話が複雑怪奇ではなくわかりやすい構成になっていて観やすかったです。

自分の探究心に忠実で判断力に長けているベラ、優柔不断な自分には身につまされました。女性の発言や行動を縛ろうとするダンカン、ベラを振り回そうとしてされ返されている姿はちょっと面白かったです。若干気の毒なところもありましたが、言うことを聞かないと相手の物を捨てたり俺お前のせいで1番可哀想アピールする人、現代でもたくさん見たことあるな〜〜〜と思わず目が遠くなりました。自分の感情を言葉にするのってすんげー大変だけど、最初は下手でも良いからどんどん相手に言葉にして伝えていくことはまじで大事だなと…

確かにセックスシーン思ったより多かったですが、ベラの成長ルーツとしての表現なのでそこまでいやらしくは感じませんでした。エロというより生物学的ヒトとヒトとの俗い混じり合いみたいな感じなのですが、不安な人は予告トレーラー観て雰囲気掴んでから観に行くのがいいかなと思います。
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