ハングリーピッグ

哀れなるものたちのハングリーピッグのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
これが新解釈竹取物語ですか…!
R18ということでとてもすごい映像になってた。けど下品じゃなくて必要なシーンだったから良い。

胎児の脳を移植された女性が冒険に出て世界を知る、人格が形成されていく物語。
初めは自分の幸せしか考えられなかった子供が他人の幸せを学んで、社会主義を学んで、幸せじゃないことも学んで、世界の仕組みを学び自立する。

僕たちがどのようにして世界を知っていったのかを振り返れた気がした。同時に成長するごとにどれだけ常識に縛られていくのかも知れた。
なぜ気持ち良いことを隠さないといけないのか、常識的に考えてそうだから。ハッキリとなんで駄目なのかを説明はできない。
そんな常識に囚われず自分のやりたいようにやれるベラは真の人間なのかも。

美術がすばら。
冒頭の音楽もすばら。導入が美しい。

でもハマらない人はまじでハマらなそう。
ハングリーピッグ

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