凡人

哀れなるものたちの凡人のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
「生」は魅惑的で美しいと思った。好奇心に身を任せて冒険することは生きることそのものだ。食べて、セックスして、本を読んで死にたい。一貫して、生きるだけ。物事を複雑にしているのは自分自身だ。ダンカンはある意味もうひとりの自分だった。

絶望を生きるしかない獣である人間が
強く美しく生きる可能性を信じる光に溢れた物語。

豊かな色彩も深すぎる影も、ベラを過剰なまでに美しく飾るボリュームあるドレスの数々も、私たちをファンタジーに閉じ込めようとする。
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