哀れなるものたちのけのネタバレレビュー・内容・結末

不気味に始まるオープニング思わず息を呑んだ。終始素敵な世界観、映像美でこういう映画が賞を取るんだろうなあって最初から感動。見た目は大人、頭脳は胎児なベラことエマストーンが世の中の美しさや醜さを、ブレーキかけることなく本能のまま堪能して成長していくそんな映画。グロシーンは手術シーンがほとんどなので、個人的にはそんなにグロいとは思わず見れた。エロシーンは確かにセクシーなことには違いないけど、本能として欲をただ満たすだけというかあくまでも経験する過程の行為として描かれてた気がして不思議と興奮はしなかった。ベラが精神的に成熟していく過程でマークラファロが振り回され続けるのは面白可笑しいし、ウィレムデフォーの演技はずっと不気味でありながら外科医として科学者として淡々としてる。すごい。ベラが自分の実情を理解した上で、試しに元の生活に身に置くことを別の人の人生ね、と最後に全てを受け入れて前に進むベラの生き様とこの映画の結末には驚かされた。あの最後のヤギ？っぷりはしばらく脳裏に焼き付くと思う。万人受けするものではないかもしれないが、いい映画であることには違いないし、こんなに静かで芸術的なエンディングロールも含め、最後まで素敵だった。はい、みんなも熱烈ジャンプ！