りゅうしゅう

哀れなるものたちのりゅうしゅうのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5
なかなか強烈な映画だった。
とにかくエマ・ストーンが圧巻の演技。ベラが成長していく段階をものの見事に演じ切っていた。(ただ成長するのにsexが発端で学ぶことが多く、人として大きく成長する事柄はもっと様々な要素があるのに、と思ってしまう。心と体のアンバランスな成長が、人の欲望の表出の進行バランスを崩してそうさせていくのかもしれないが)

エンドロールでの水が跳ねるような弦の音が耳から離れない。静かで印象的なラスト。
映画全体的に現代音楽を聴いているような感覚で、そのセンスを感じ取れる人・共鳴できる人は、とても面白く思えるのでは。
自分は理解したいのだけれど、残念ながらピタッとはこなかった。観る側に美的センスを問われる作品。