「アルジャーノンに花束を」みたいに始まって、だんだんと「CANDY」みたいになって、最後は「Barbie」になる、奇妙なおとぎ話。
ベラは、女性であることで、生き続けることができる。
これ、男性や醜い見た目だったらどうなんだろ。
その代わり、無知蒙昧であることが強制される。
彼女に知恵を授けるものだけ、生き延びる。
ベラ、ヴィクトリアの人生は、ひどく哀れだ。それに纏わる人々も。
これがいい結末なのか、と言われると微妙なところではあるが、自分の人生と重なるところもあり、マイベストとしてそっと秘めておきたい作品。