onotoraman

哀れなるものたちのonotoramanのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
高尚な映画ってなんか苦手。エンタメしてないことが多いし、作者の視点が高次すぎて置いてけぼりをくらうから。

哀れなるものたちの予告を見たときの感想は、あ、これ高尚な映画だ汗、だった。ヒーローとかドンパチとかとは正反対にあるようなやつだ。
それでも映画が始まってからずっと退屈しなかった。なんで?それはたぶん主人公ベラの視点が高次どころか赤ん坊からスタートするから。純粋すぎるとセックスとか暴力に行き着くのかーって。そんなの先の展開が気にならずにはいられない。
…いや、高尚な映画と思って見てたけど、もしかしたら美しい19世紀の画面に惑わされてただけで中身はB級映画だったのかも。すごいハイセンスなムカデ人間だったのかも。

それにしても画面が美しい映画だった。この美しい画面でグチャグチャやってるのが最高だった。B級映画好きにも美術鑑賞好きマダムにもどっちにも喰らっていただきたい。
onotoraman

onotoraman