オガイ

哀れなるものたちのオガイのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
映画見終わってすぐの感想は、すごく長かったような気がするって感覚だった。
なんというか、1人の女性の成長と人生を見ていたからなのか、長いようで短いような、長いようで短いような、、、不思議な時間だったと感じた。きっとそれは人生そのものだと思う。
長かったのはもちろんいい意味で。美術もカメラワークも衣装も美しく、どのシーンもずっとただドキドキしていて退屈だとは全く思わなかった。
真っ白なものが社会主義に染まっていく様子と言えばいいかわからないけれど、うまく写していたような気がする。自分の語彙が足りなさすぎて上手い言い回しができなくて悔しい。
ただ、教養として、道徳としてこの映画で得られるものは無限だと思う。気軽に勧めるにはやや憚られるけど、色んな人に見てほしいって思える作品だった。

独特なカメラワークとモノクロの景色から、いつのまにか鮮やかなカラーになって視野が広がったみたいに、ベラがヨーロッパを旅をしていく様子にどんどんのめり込んでしまい、まるで自分もこの不思議な世界を旅しているような感覚になった。

もう一度見たいかともし聞かれたならば、この一回きりの鑑賞を魂に刻み込みたい、と答えると思う。そんな映画だったと思う。
ちょっとうまく言葉にするのが難しいです。
オガイ

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