とぅーこ

哀れなるものたちのとぅーこのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
女権を純真無垢に自らの力で獲得する
でもその描き方と権利のゲトり方がスーパークール。
初めてベラが(厳密には2回目)心痛むシーンは自分が幸福なものだと思ってたものがどこかでは凶器だったり、事実を知った時の食らい方も純粋だから視聴者にはさらにクリティカルに伝わる仕掛け。
哲学で世界は変わらない=良識ある行動はクソ
が後半効いてくる
哲学は弱い人間が選択を迫られた時に過去の人の経験をなぞって救われる確率を上げるツールないし言い訳(たがの理解)だから。
そんなノイズに惑わされずベラは一貫して自分の中の事実とだけ向き合う。
そうしてベラは最後の最後に世界を少しだけより良くしたんや。
とぅーこ

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