透メイ子

哀れなるものたちの透メイ子のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
-
令和版フランケンシュタインのような。マッドサイエンティストによって生み出された狂気は哀れながらも美しく強く成長していた。

考えるな、感じろ系ではあるかも。

エマストーンの体当たり演技には感服です。

R18はグロだけじゃなかった。
前半モノクロなのも良い。成長して冒険して見える世界が変わってからカラーになった世界は奇妙ながらも美しい色でした。

エマストーンの服装がどれも煌びやかで可愛い。
パリに行ってからの全身黒ずくめの服装がかなり心をくすぐりました。

なんかまったり狂気と思われる映像を見せられていた気がするけど、そちら側がいかにも当たり前かのように優雅に振る舞っているからこちら側が普通じゃないのかもしれない。
そもそも普通とは?の概念から始まる。

胎児が自我を持ち成長する過程で自由を求めてやりたいことをする姿は無知ゆえだがそれが本能だ。
本能のままに気持ちを感じ生きる姿は羨ましささえ感じさせる。
その先に見えた未来に向かって。

エンドロールも映像美見せられながらポワーンと終わって魂抜けた。
透メイ子

透メイ子