社長

哀れなるものたちの社長のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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モノクロの生家から冒険に出たカラーの外界の、ビビッドかつ鈍い光沢をたたえたルックが、ベラを誘う蠱惑的な刺激を体現していた。今作では美術とデザインにいちばん魅力を感じる。
あらゆる身振りが暴力性を帯びる。折檻やセックスは言うに及ばず、牡蠣を飲み込む、ステップを踏む、それを捉えるカメラのズームのメカニカルな挙動。
その痛みを伴いながら異物を学んでいくエマ・ストーンの目の表情が、アメージングな冒険を物語る。
娼館での仲間とのベッドシーンは心からの快感としてあるように見え、この2人の話になっていくのかと思った。
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