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哀れなるものたちの過去鑑賞作品を追加中のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
2024/1/28@ 新宿ピカデリー
このプロデューサーにエマ・ストーンが入っていることが大変意味あることだと思う。ヨルゴスは前作の『女王陛下〜』辺りから商業を意識してある程度地位は築いたし、ちょっと調子乗ってきたような、エマと一緒に売れようとしている!と勝手にそんな気がしいて、本作も監督の本意なのかとちょっと疑っているから。
昨今やはり男性スタッフだらけの現場から「女性の性の解放、自由な生き方しよう」なんて説かれたら「うるせえ」となるので、しかも性の解放はそれが男性の都合のいい願望にもなりかねない。それがエマがその生き方を選んで演じたというなら受け入れられる。気持ちの問題かもだけど、そういうのも私にとっては観る上で大事。あと、性産業に関わる女性の地位が低すぎて「娼婦になったらもう一生汚れた女」という昔からの一方的なきめつけは納得いかなかったので映画の中で覆されていたのはよかった。