うみべの女の子

哀れなるものたちのうみべの女の子のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
無知は恐ろしいとか、無知は強いとか言うけれど、それと同じくらい無垢も恐ろしいと思った

自分の快楽が誰かの消費になるなんて考えてもみない無垢さが恐ろしかった

パリの娼婦時代のシーンは安野モヨコの鼻下長紳士回顧録という漫画を思い出して、本当にこんな感じだったんだって思った

みんな哀れだった
だんだん分かってきたけど私は消費されているシーンを見るのが辛いらしい

消費されていることに辛いとすら思っていないところが哀れで、そしてそういうところに相手は乱されていくんだなとも思った

家の中で過ごしていた頃はモノクロで、外に出るようになってから色がつくような演出も、周りの人の優しさなんて本人にとってはこの程度かって皮肉だった

オペシーンは怖くて見れてないです

私はあんなに冒険できない

ベラのお家住みたいし、お洋服全部可愛かった
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