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哀れなるものたちのBlueのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
ヨルゴス・ランティモスの作り出す独創的な世界観にどっぷり浸れる2時間20分でした。
瀕死の女性を蘇生するために女性の脳を赤ん坊の脳に入れ替えて、その女性にベラと名付け実験台として育てる。体は成人でも脳は子供だから言動も発言も子供そのもので、それを完璧に演じるエマ・ストーンが素晴らしかった。圧倒された。アカデミー賞主演女優賞受賞も納得の演技でした。
成長していく過程で、性に目覚めたベラが自由奔放すぎて実験の都合上自由に生かしているんだろうとは思うけど流石にそこらへんは教えてあげるべきでは、、と勝手に心配しながら観てた。笑

モノクロからカラーに切り替わる演出はよくあるけど、この映画はカラーに切り替わった瞬間不思議な気持ちになった。驚きというか、感動というか。この世界の解像度が上がった感じがして嬉しかった。


良くも悪くも自由に生きるベラ。子供らしい好奇心旺盛さがなんだか羨ましく感じた。ダメなものはダメ、そんなの知ったことか。
この映画に込められたものが何なのか、うまく言葉にできないけど、私もベラのように強く生きたいと思った。
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