映画を観ながら感じたことは、心の中で言葉にしたり、ここに記してなるべく忘れないようにと思うけれど、鑑賞中そのままの感情を保管しておくことが難しい。
特にこの作品には色々な感情が入り混じって、感情の整理がとても追いつかなかった。
ずっとやるせなくて、わたしまで涙を堪えてしまった。
母が2人の愛瀬を知ったシーンの後ろにキリストの絵が飾られていたり、ふたりが言葉にせずとも惹かれあっていることが伝わる細やかな演出。
中でも喜びが溢れんばかりの母とのダンスシーンは最高だった。
わたしは生活において、誰かが間違ったことをしても「悪意」があるかないかを重要視しているのだけれど、彼らに向けられた周囲の拒絶は「悪意」になるのだろうか。
「秘め事にしていれば100年だって続けられる」
100年も秘め事にせずとも、ありのままで在れる世界を願うばかり。