『20』にまつわる4作のオムニバス上映
『ツチノコの蒲焼き』『二十才の夜』『Smoky-Story』『春の結晶』
4作品とも季節が冬で、冬ならではの息使いや澄んだ空気が伝わる凛とした映像がとても繊細でした。
そして、どこか懐かしかったり、若き日の寂しさや哀しさを思い出したり。
でもやっぱり、人とその時を大切に過ごすことはいいなとこの4作品を通して思わせていただきました。
俳優の皆さまの、繊細な目線一つで伝わる感情
友人同士の複雑でぎゅっとなる寂しさ、忘れようにも忘れられない哀しさの表現
景色や音色、大切な相手を見つめる表情
とても素敵でした。
特に印象的だったのは、
『春の結晶』
10代のこの時期こんな風に悩んでいたなと、誰も心のどこかにきっと埋もれているものを思い出せる感情が観られる映画
中澤実子さん、櫻井成美さんの 友人同士の複雑でぎゅっとなる寂しさの表現、
観る側に結末を委ねる春の雪景色を見つめる表情
とても心を持っていかれます。
『Smoky-Story』
「一本」のタバコ、「一人」でクリスマスの夜を過ごすということから、不思議な偶然、でもどこか必然のような出会いが繋がっていく
1人も悪くないけど強がってばかりいるのはやめて、誰かと繋がり合うことは何だかんだやっぱり素敵だと思わせてもらえた
まぶキさんの好きなシーンは、夜の滑り台の所と、何よりラスト。
かなり素敵です。
『二十才の夜』
二十才は、大人だけど色々なことを受け入れるにはまだまだ若いと思う
3人に訪れた果てしない哀しみ。
3人の関係が、1人はもういなくとも自然とみえてくる
前田旺志郎さんの繊細な目線一つで伝わる感情
綾乃彩さんの生徒2人にそっと寄り添う暖かさ
とても素晴らしかったです。