すし酢高跳び

HOW TO HAVE SEXのすし酢高跳びのネタバレレビュー・内容・結末

HOW TO HAVE SEX(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

誰もが通る、初めての性交渉。

多様性の今、そんなのしてもしなくても良くなりそうなもんだけど、そうはならないのが下半身事情か。

日本の卒業旅行みたいに、ちょっとお友達とハメ外しに旅行に行こうぜ!ってギリシャの島に行くロンドンっ子たち。
その島は、バカンス島なんでしょうか?私も若くて言葉が通じれば行ってみたかったなぁ。

昼まで寝て、起きたらプールで騒いで夜はビーチやクラブで遊びまくり。天国ですか?

しかし若者たちが快楽と大騒ぎの中、酒池肉林で過ごしているだけじゃなくて、タラがまるで世界にひとりぼっちのように感じる孤独が描かれている。

旅する仲間、優等生のエムと、お騒がせスカイ。
よくいる女の子トリオだけれど、エムは割と優しく声を掛けてくれるタイプなんだけど、スカイは自分勝手で実はタラをバカにしている。もしくは何かしら嫉妬していて優しくない。

女の子同士にありがちの、マウンティングしながらバランス取ってる友情が手に取るように見える。

例えば「この子だけ未経験なのよ」ってバラしちゃうとか、連絡つかなくて朝まで居ないタラを全然心配しないとか。全くダチっ気ない。

タラが1人だけバージンという疎外感だけではなく、精神的な焦燥感や不安定さを描いていた。タラは早く経験したいかどうか、まだ決めあぐねていたと思う。だから、バジャーが気になっていて、本当ならもっと大事に距離を縮めていきたかったはずだ。

タラは最初はキャーキャー言ってたけど、物凄く不安だったから予防線みたいに騒いでいたんだと思う。そもそも臆病で性にも慎重なタイプに見えた。

なのに、あんな風にバージン喪失したから、思い切り人間不審に陥った。友達にも言えず、もちろをバジャーとも親密にはなれない。自分の体さえもう昨日までとは違って思えた。

今の世の中、情報過多で近道を皆が知る事が出来る。でも恋愛やカラダの関係は、How toもので知った所で、役には立たないのだ。何故なら相手あっての事だし、毎回その相手が違ってくる。
究極のコミュニケーション、それがボディコミュニケーションなのだから。
すし酢高跳び

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