爽やかな最後の青春が齎す性の死。
Fan's Voice様主催のオンライン試写会にご招待いただき、鑑賞させていただきました。
この度はありがとうございました!
様々なエンタメ映画で描かれる、""ハメ外し""の描写に疑念を抱いていた僕にとっては凄く咀嚼のしやすい話だった...が、
こんな胸糞悪いことが起きてたまるかって話でもある。
今作は最後の青春を締めくくるラストパーティを遠くの地で行うティーン達の物語で爽やかな青を描く一方、性に対する歪んだ認識と間違った知識を真摯に描く作品。
最悪ではあるんだけども、こういったことが本当に起きるかもしれない、性的同意がどういったことを意味するのかを改めて今作で知ることは大切だと思う。
映画での性加害の描写は大体がよくわかるような大袈裟な形になっているが""実際はこうだろう""なと感じられる様な酷く淡々と穏やかに性加害のシーンが描かれていて、より性行為に対する間違った認識や知識の愚かさがくっきりと浮かび上がる作りに。
今までの作品で描かれていた、そういった描写で最も醜悪に感じられたが、「それって凄く最低なことだよ」と強く訴えかけてくれる訴求力の高さもある。
性に対する自分本位な考え方や間違った認識と知識をキッパリと切ってくれるので自信がない方は下手なことしでかす前にこの際見ておいた方がいい。