春画、江戸の裏の華。それって結局
前半こそ風光明媚な語り口、しかし「春画」を扱うにあたってエロは欠かせないでしょう。という事でエロも含めて実に面白く拝見しました。
内野聖陽さん扮する「春画先生」こと芳賀一郎に関しては、丁寧かつ情熱的に春画を語る男という佇まいで、そこに違和感はありませんでした。
が、北香那さん演じる春野弓子の挙動は言うなれば変態予備軍的に感じてしまいました。芳賀家の家政婦に入ることも躊躇はなさそうでしたし、先生を慕っているのは分かりますが、あとは何を考えているのか分からないキャラクターという感じ。
で、柄本佑さん演じる辻村が、弓子の心情を勝手に喋くり、かつドエロでしたが、結局上手く先生と弓子の関係を繋いでいるキャラクターと言えます。
と、安達祐実さん演じる芳賀の元妻の姉で、エロいのか何なのか、ラスボスみたいな感じでした。しかし北香那さんと並んでも遜色ない美しさでしたね。
キャラクター紹介だけになりましたが、これはストーリーを語るような作品ではないと思っていて、風景の昭和な雰囲気や、詩人を気取る先生、先生と出会って性癖・性指向が噴出する弓子や辻村らをクスっと笑って鑑賞する、「春画」のように愛でる作品でありました。
