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春画先生のKのレビュー・感想・評価

春画先生(2023年製作の映画)
3.3
「大きく揺れ動いたのです」。ふすまに少し隠れたタイトル。文鎮。隠すことで見えてくるもの。雪松図屏風。「無により有を描く」。昂り。鰹節。笑い絵。論文のアイデア。「あれは一種の運動ですから、脳の血の巡りが良くなってるんでしょうね」。蛍。たくあん。柄本佑さんの口調はシン仮面ライダーを思い出す。口元にハンカチ。7日間のお籠り。T。心のリミッター。「声が聞きたい」。「スマホは悪くないだろ」。額にスマホ。「だから私自由なんです」。名品と取引。アイマスク。ワインとビールの混ぜ物。YESと NO。迎合重視で本当の自分を抑圧し続けることにならないかと気にかかるラスト。そこはバランスよくやっていくのだろうか。ギョッとするシーンもあったけれど、コメディと謳っている以上は笑って観ていい作品なのだと思う(笑えるかどうかは別として)。大胆さと繊細さを合わせ持つ弓子を演じた北香那さんが魅力的だった。
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