007第6作目、2代目ボンドとしてジョージレーゼンビーが出演した唯一無二の一本。
何故、邦題が「女王陛下の〜」となっているのか内容からちょっと理解に苦しむ。
公開当初、本作は不評でイマイチだったらしいが、
正直言ってコネリーボンドの前5作(この5作も良し悪し差が激しいが...)より完成度が高くて、ボンドのキャラクターもシリアスになり、レーゼンビーのゴツゴツした臭みがなかなかの味を引き出して孤独感を押し出している。
何よりカメラの構図、編集が芸術的な要素を追求していて全体的に安定感があり、コネリー版007を鑑賞した後では新鮮にも感じる。
ストーリーや構成など、どちらかと言えば当時のアメリカンニューシネマのテイストを取り入れている様に感じるのだが、
総じて、コネリーのボンド映画とはまるっきり違う007なのである!
ひょっとしたら、キャラクターや作品の構成も元祖ダニエル・クレイグ版のボンドと言えるかもしれない。
個人的には好きなテイストである!