特殊詐欺に加担しながら、社会から爪弾きにされた者たちと共に生きる女・ネリ。
刑務所から出所した弟のジョーと再会するが、ネリはとある事情から東京から逃げていて…というお話し。
人間の、というか世界の本質、弱肉強食。
人間は社会を形成し安定と平等を目指しているとは言うけれど、実際のところ弱肉強食の本質は何も変っていません。
腕力が学力に変わり、暴力が経済に変わっただけで石器時代も戦国時代も現代も弱い者が強い者に抑えつけられているという構図は同じ。
傍からみればネリたちはただの犯罪者ですが、別の言葉に変えると弱者による強者たちへのレジスタンスとも言えます。
ネリはそんな世界の中でただただ生きるために強くあろうとしている。
だから彼女ね生き様はかっこいい。