世紀末のスロヴェニア、若者たちの傷だらけロードムービー。
『イージー・ライダー』（おそらく）に感化された青年二人が、モペッド（ペダル付きスクーター）に乗って走り出す。
旅先でトラブルに遭い、自分自身と向き合うことになり、なんだかんだ成長する……という王道モノなのだが、序盤がだらだらしていたり、やけに宗教的なとこがあったり、シメがやや無理やりだったりと、すこし歪だった印象は否めない。
とはいえ、「ビール一杯」からいきなり翌朝へ飛んだりする一部のスピーディな展開と、なによりスロヴェニアのロードサイドの風景を楽しめた。
