六四二

モダンかアナーキーの六四二のレビュー・感想・評価

モダンかアナーキー(2023年製作の映画)
3.6
不思議な映画である。見ていてイライラが募り不快な感情が湧いてくる。しかし毒が回ったように見た後もずっと残る何かがある。そこに作者の力量の高さを感じる。
見て不快になる原因は題名にもあるアナーキー的な若者たちの振る舞いだ。作者自身の高校時代のムードを生々しく描いているのかもしれない。暗い高校時代を過ごしたという本人の発言をみてそう思う。
不快な反面、彼らがそうなってしまう気分もわからいではない。今の日本で繊細な人間ほど歪んでくる。ギリギリに捻れた精神は何かをきっかけに爆発する。
六四二

六四二