ゆれる木

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版のゆれる木のレビュー・感想・評価

4.0
中沢新一のアースダイバーと田中純の都市の詩学で、カエルと縄文時代と女性とエロティシズムみたいなことが描き出されてるんだけど、特にアースダイバーの方はバタイユの「宗教の儀式」における生と死のイメージに近いものを感じ、ラースフォントリアー監督はやっぱり神とは何かについてを描きだしているのかなと思うのと、
金を媒介しない表現はリズムの良さのみならず、資本主義に飲み込まれない動物的な性を有機的ではない淡々としたスピードで描いているようだし、
上滑りするような知識とストーリーが、そのズレを受け入れて物語られ、その最たるものが最後のバッハの話で、きっと彼女にとっての音楽はあの三つでは無いのだ、
と思っている内に好きな人には何も感じられないと言うのがガリバーみたいで、その時すごいガツンときた。
ゆれる木

ゆれる木