鑑賞日記

ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版の鑑賞日記のレビュー・感想・評価

4.2
1.2合計で5時間半の長編
終わってしまったことに対する喪失感と、
この監督への更なる期待感が同時に押し寄せてきました

セックス依存症の主人公1人の人生をひたすら振り返るだけの映画
性に依存しているが、宗教に無垢な主人公と、宗教に依存しているが、性に無垢なセリグマンとの対話形式で進む。

監督が宗教にとても詳しいことがひしひしと伝わってきた。哲学も絡み、とにかく会話の内容のレベルがとても高かった。
どのシーンも名シーンすぎて驚き
今回の方が性的シーンが過激でしたね。
いろいろなブツが出てきました…

サディストなKのシーンは、羽田圭介の「メタモルフォシス」を読んだ時のような不快感がありました💦
性に対してここまで掘り下げた作品はないんじゃないかなぁ。こんなにやりたい放題出来るのはラースぐらいでしょう。

中絶やさまざまな性的嗜好についての話題はいろいろ考えさせられました。
中絶が生まれてくる予定だった子供にとって救いになる可能性がある、というのは今の自分からはあまりにもかけ離れていてそこまで思考が及ばなかったが、これを観て途端に現実的に感じた。
これを思春期の自分が観たら、もっとやばかった気がする。シーンがすっごい頭に残る…

ラストはラースっぽい。あのまま終わるわけがないのがラース
反フェミに見せかけて、フェミニズムっぽい考え方がラストにかけて現れる。希望が見えた時、無事裏切られました。
ラースの思考の根幹は変わらんなぁ…笑
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