AIの設定など整合性が破綻している点も多々あるが、ギャレスが自分の手で作りたいものを撮り切った達成感が漂っている。そこに尊さを見出したい。ラストカットの爽やかさがいい。
ずいぶんと安価なカメラで取った作品ということだが、想像していたような安っぽい画にはなっておらずSWシークエルこれで良かったんちゃうか……と思いを馳せずにはいられない。ただちょっと陰影の濃さが明確ではなく、暗いシーンの度に撮影環境のことが気になったので、劇場で見てよかったなとは思った。IMAXで見たら充分に明るいのかもしれないけど。
ベースメント内の防火扉？シャッター？を開ける/開けない演出によって、登場人物の立場が反転しているのが面白かった。序盤では逃げようとする研究員を閉じ込め爆死させるために扉を閉じるのだが、終盤では扉を開けないことこそがアルフィーへの愛の表現になっている。
