デザインはフェティッシュで美しく、東南アジアをフィーチャーしたロケーションもエキゾチックで、それらが融合した新しいのにどこか馴染みのある風景と、監督特有の美意識が行き届いた画作りが素晴らしかった。
日本作品の影響を色濃く感じながらも、往年のSF大作の影響も散見し、プロットや展開については衒いのない分かりやすいものにしつつ、監督の個性を遺憾無く発揮したアーティスティックな作品に。
ローグ・ワンに続き、登場人物が大体死んでいくエンディング。生命の儚さと、それでも生きている人々の感情の尊さが感じられる。
この人の映すウォーコアな衣装とサイボーグ的なデザインがどうしようもなく好き。今作はアジアンなテイストを大胆に取り入れた画期的な映像になっていて最高でした。