この感じでよいから連ドラにして欲しい。
あまりに原作に魂掴まれているため、一本の映画として評価できないし、原作の解釈の違いでぶつぶつ言いたくなってしまうが、見てよかった映画。
抜いてほしくなかったシーンも、セリフも、たくさんあるし、追加されて良かったシーンもある。
包み込むようなピアノの音楽はとても良かった。
発表されたとき卒倒しそうになったキャストも、演技力で良い感じになっていたと思う(ベストではないとぶつぶつ言いたくなるが！)、ガッキーの雰囲気は確かにまきおちゃんの姿に見えた、声が少し可愛すぎたけど。
笠町くんは線が細すぎるだろ！と発表時は思っていたが、ジャケットによる肩幅と低い声でかなり良かった。
朝は原作より幼く見え、子犬のようで「守ってやらなきゃ」感はより強く感じた。
えみりはなぜショートになったのだろうか…
様々な登場人物のエピソードやストーリーが積み重なって朝のストーリーになっていく物語なので、ともするとばらばらに見えてしまうだろうなと思っていたが、特に後半のプロットは大変そうだなと苦労がしのばれる感じだった。
原作知らない人には浮いているように見えるエピソードも多かろう…と思いつつ、でもどれも抜くわけにはいかず、自分が構成考える立場だったら心労で倒れると思う。
その中で一本通ったストーリーに収斂させていてすごい。
ただ、原作未読の人は、もう少し広がりのあるテーマの作品なので、読んでほしいと言わざるを得ない。
