片腕マシンボーイ

鯨の骨の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

鯨の骨(2023年製作の映画)
3.2
現実とARが交差する世界でジャンルレスなストーリーが彷徨うように展開するんは良かったが、やっぱり「女の子よ死体と踊れ」のわらわらと増殖するあのちゃんのイメージを思うと、東京各地に埋められたあのちゃんがわらわらと蘇りパニックになるホラー展開は観たかったよなぁ!

恋人に振られて鬱気味な男が同僚の勧めでマッチングアプリにレッツらチャレンジ!ようやく会えた相手はなんと女子高生?しかし!据え膳は食わんと男が廃る!思ったか知らんが家に連れ込みシャワー浴びてでてくると……ひゃー!なんと女子高生クスリのんで自殺してるやんけぇ!って話

そうねぇ、あのちゃんも「咲 saki」や「女の子よ死体と踊れ」といった作品の頃の可愛らしさやヤンチャなイメージと違い大人びた美しさがあったし、横田真悠ちゃんも大層可愛らしかったが、やっぱりこのキャストやと宇野祥平が3人目のヒロインとして我々をキャッキャさせてくれることに期待したんやが……
ちょっと宇野祥平の出番少なかったかなぁ!いやね、結構物語の耽美性を重視したような展開や演出に物足りなさを感じている中で宇野くんが落合モトキ演じる主人公に絡んできてからのハラハラ感がよいアクセントになっていたとは思うんやが、にしてももう少し活かせたと思うんよねぇ……

うん、本作にはARとSNSを組み合わせた架空のアプリが登場し、そのアプリで多くのファンを持つユーザーのアスカがある日姿を消したことがストーリーの軸になるんやが、あのちゃんが演じるのがそのアスカであり、主人公の部屋で勝手に死を選んだ女子高生なのですよ
そして、その熱烈なファンやった宇野祥平が!アスカの失踪を嗅ぎ回るわけですよ、その時の主人公のアタフタっぷりねぇ、ニヤニヤ
うん、マシンボーイ的には暴走した宇野祥平から逃げ回る落合モトキ、そして宇野祥平の愛の力が爆発したその魔力で埋められていたARあのちゃんが現実の世界に次々と溢れ出し!主人公の周囲で血の雨が降る!っつ〜ホラー味ファンタジー味マシマシなヤツが観たかったよなぁ!

ちなみに、あのちゃんにまだ女子高生役やらせんのか?思っていたら……後半の大人なあのちゃんのが美しかったよなぁ!
まぁ横田真悠ちゃんもまだティーンの役?まぁ可愛いからいっかぁ!思っていたら……後半は単なる馬鹿なギャルに成り下がってガッカリよ……
もちろん宇野祥平は全編素敵やったぞ!あ〜宇野くん大暴走なシーンがほぼダイジェストで残念やったなぁ!

とりあえず死体運ぶシーンの主人公の腰の入ってなさには愕然としたし、穴掘りの才能まで含め、その細い身体からは想像つかない腕力の凄さにも驚かされたが
それ以上に主人公は勢いで仕事辞めて働きもせんと家賃とかどうすんねやろ?が1番の疑問でしたね、マシンボーイもあのちゃんを探し回るだけに時間を使って暮らしていきてぇわ、おまけに宇野くんに執拗に追っかけまわされるとか……ひゃー!ドキドキ
ん……ちょっと待てよ?あのちゃんを追い、うのちゃんに追われ、マシンボーイってまさかいのちゃんやったのか!アワアワ