Jellyfish

鯨の骨のJellyfishのレビュー・感想・評価

鯨の骨(2023年製作の映画)
4.0
海底の鯨の骨に小さい生物が群がるように、AR アプリ内のあのちゃん扮する少女に人々が群がる様を描いた作品。

これは拾い物、なかなか良い、少し前の「#ミトヤマネ」とも共通したテーマと思う。着想は10年以上前ながら AR アプリに対する世間の理解が追いつかずなかなか実現しなかった企画とのこと。
ふわふわしていながら中心には現実感のあるストーリが一本通っていて (ゆえに分かりやすい)、微かなホラー味も通底しているという、ユニークな味わいの作品に仕上がっている。
あのちゃんの演技がすごく良い、意外と背が高くて (調べたら 166 あるらしい)、さらに終盤走ったりするのでびっくりした。

監督・脚本は、「ドライブマイカー」や「ガンニバル」で脚本を担当した 大江崇允。彼はこの秋の新ドラマ「すべて忘れてしまうから」(Disney+、テレ朝 金曜25時枠) で、岨手由貴子、沖田修一らと共同で脚本・監督を務めていて、こっちもクスッと面白い。
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