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怪物の木こりのクリームのレビュー・感想・評価

怪物の木こり(2023年製作の映画)
3.7
思ったより、面白かったです。ただ、私はラストがどうも…。亀梨和也の為のシーンに思えて、そこだけしっくり来ませんでした。血の演出や殺人現場はわざとイマイチにしてたと思うのですが、そのせいか、サイコパスらしさが薄いのは、ちょっと残念でした。

目的の為なら人をも殺すサイコパスの弁護士の二宮彰。巷では、頭を斧で叩き割り脳を奪い去る連続殺人が起きていた。そして、その連続殺人鬼に二宮も襲われ重症を負うが病院へ運ばれる。医師は、彼の頭の中に脳チップが埋め込まれていると言うのだが…。



ネタバレ↓



二宮は、友人のサイコパスで医師の男に脳チップの事等を調べて貰った。
すると、二宮は多くの子供達が誘拐され、サイコパスになる様に脳にチップを埋められた東間事件の被害者だった。また、連続殺人の被害者達も同じ東間事件の被害者達だった。
二宮は襲われた時の衝撃で、犯人の剣持武士は刑事に殴られた時の衝撃で、共にチップが壊れ、普通の感情が戻りつつあった。
剣持は、非道なサイコパスで保険金目当てに妻を転落死させるも、逮捕を免れていたが、チップが壊れた為、自分のしてきた事への罪悪感に苦しみ、罪滅ぼしとして自分と同じ野放しになっているチップを埋められたサイコパスを殺害していたのだ。
剣持は二宮の婚約者·映美を人質にして、二宮を東間夫妻が住んでいた洋館に呼び寄せ、殺そうとします。
剣持と二宮の死闘で二宮が勝ち、映美を救い出して洋館を脱出します。しかし、その戦いの最中、剣持は二宮が映美の父を殺した事をバラします。
残された剣持は、洋館に火を放ち亡くなった。
二宮は映美を大切に思う感情の芽生え、壊れた脳チップをそのままにして、普通の人生を送る選択をしますが、映美が二宮を許せるハズもなく、二宮を刺してしまう。しかし、サイコパスではなくなった二宮は、映美が罪に問われない様に映美の首を締めて首元に跡を作り、正当防衛に見せかけ、自らは死を選ぶのだった。

二宮の友人医師のサイコパスとして、染谷将太が出演していますが、演技が上手すぎて浮いてました。主演、染谷将太で観たかったかも(笑)。とにかく、ラストは、亀梨和也を格好良く終わらせる為の忖度にしか見えませんでした。殺されて終わりで良かった気がする。だって、本気で締めてないのがもう解ってる訳だから、ザ·忖度な気が…。まあ、思ってたより、全然楽しめました。
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