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リバイバル69 ~伝説のロックフェス~のSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

3.8
1969年の「トロント・ロックンロール・リバイバル」のジョン・レノン&プラッチック・オノ・バンドトロント公演の舞台裏も含んだドキュメンタリーです。
ですので残念ながら完奏はありません。
完全なプラッチック・オノ・バンドのライブ映像を見たい方は「スイート・トロント1969」としてYoutubeでも見られるので、そちらも合わせて見る事をオススメします🥰
まず特筆すべきは1969年のアリス・クーパーのライブが見れる事です。
かなりアヴァンギャルドなステージです。
フィードバックを含んだインプロの中をアリス・クーパーがパーフォーマンスを繰り広げてます。
コレは一見の価値がありますね😘
また出番前にジョンが「コーク」を欲しいと言ったらスタッフが「コーラ」を持ってきて、ジョンが渋い顔をして、すかさずヨーコが「そっちじゃ無い」と言ったんやて・・・中々に微笑ましいエピソードです😅
また、お馴染み地元のバイカーが警備員を任されて、ジョン達の乗るリムジンを扇動するバイク集団は時代を感じさせますね。
リバイバル勢ではリトル・リチャードのド派手なライブは会場を埋めたヒッピー達にも大受けで充分に刺激的で最高でしたね💕
このライブは、ご存知の様にプロモーターが直前にダメ元でジョンに電話して「出てくれ」と交渉したら、なんと「OK」をもらって、ジョンが急遽クラプトン達を読んでリバーサルも無しで望んだ急造のバンドによるライブやから演奏もロックンロール中心でそれなりにです・・・
しかし、ジョン・レノンこそロックの体現者であり、そこに居るだけで、その存在感とカリスマ性は充分に伝わって来ます🤩
また、ヨーコの「ドント・ウォーリー・キョーコ」にはウッドストックとの同時代性を感じさせるプログレッシブな演奏とパーフォーマンスは流石です😘
ヨーコがジョンに与えた影響を垣間見れます。
プラスチック・オノ・バンドとしてのライブを楽しみたい方は「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティー」に収められた69年12月のロンドンでの、この時のメンバーとビートルズ勢、デラニー&ボニー等の米南部のメンバーを加えた20名余りの大所帯での演奏は必聴です。
20分にも及ぶ「ドント・ウォーリー・キョーコ」の熱演は壮絶な演奏は鳥肌モノでロック史に残る名演です🤩

ビートルズ入門者の方にはオススメしませんが、ビートルズ関係の大方の音楽と映像を見た方には楽しめるとドキュメンタリーやと思います🥳
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