えいこ

パッチギ!のえいこのレビュー・感想・評価

パッチギ!(2004年製作の映画)
4.0
井筒監督の映画は初めてだったが、熱量の高い真っ直ぐな作風に圧倒された。在日朝鮮人の来し方や生き方、恋愛の戸惑いやモヤモヤ、いろんな感情が渦巻いて言葉にするのが難しい。どうしようもない感情を少しずつ乗り越えて、距離を縮めていくしかないんだけど。差別、理不尽、暴力、諦め…イムジン河の唄が象徴的に使われ、その度に泣く。お葬式、ラジオの収録、出産のシーンにかけて感情が高まり「あの素晴らしい愛をもう一度」加藤和彦がもういないことを思いまた涙する。

問題を起こして活動できてない俳優さんも多いが、脇役に今活躍中の俳優さんも多くて楽しく見られた。

なんで戦争するの?仲悪いから。誰が仲悪いの?国。国って何?人が形造っているのが国ならば、人が変わることで国が変わることもあるはず。オダギリジョー演じるサカザキさんの心の自由度は素敵。
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