諒

戦場のアリアの諒のレビュー・感想・評価

戦場のアリア(2005年製作の映画)
4.0
1914年、第一次世界大戦真っ只中。
フランス、イギリス、ドイツ軍がそれぞれにらみ合っている地域がありました。
招集され、最前線に送り出されたテノール歌手のニコラウス。
ニコラウスに会いたい同じく歌手のアナは、戦場の最前線に行きます。
クリスマスイヴの夜、ニコラウスは自国、敵国の兵士の為に歌を歌います。
その歌を聞いてクリスマスツリーを目立つ所に置く兵士達。
ニコラウスは、歌いながら三つ巴になっている中心地に歩いていきます。
その歌声に三国の兵士達は感動し、休戦する奇跡が起きます。

それぞれの兵士達が楽しそうにしている程、やるせない気持ちになり悲しくなる。
皆、生きていたい、争いたくないのに争わせる大義って何なんだろう?
上が勝手に始めた事に下は従うしかなく戦場に行かされ死ぬ。
友情が芽生え始めているのに争わなければならない彼等を見るのは涙無しではいられない。
諒