ハミングバード

戦場のアリアのハミングバードのレビュー・感想・評価

戦場のアリア(2005年製作の映画)
3.2
第一次大戦中の奇跡のクリスマス休戦。

 第一次大戦中の前線における奇跡のクリスマス休戦を描いた感動作。1914年にドイツ、フランス、スコットランドと連合軍とドイツが一進一退する塹壕戦の前線で実際に起きた実話だそうである。戦場には幾つかの奇跡的な友情エピソードが数多存在するがやはり観ていて素直に感動する。集団ストックホルム症候群とでもいうのだろうか。クリスマスが明けた日にはお互いに爆撃機密情報を証して避難するという域まで達する。各々の軍部上層部に知れる事となり分散させられ再び前線に送られるという運命を選択することになる。4年後には終戦、そして20数年後にはナチスドイツがフランスへ進攻するという未来を誰も知らない。ドイツ軍将校がユダヤ人である告白シーンがあるが、各々の国家が辿る運命に再び兵士という人間達が運命を弄ばれることを想像し複雑な思いが残った。
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