やじー

ステイのやじーのネタバレレビュー・内容・結末

ステイ(2005年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

私はどっぷりはまりました、この映画。
最初から最後まで引き込まれっぱなし。
次の日に2回目を見たほど。
2度目は1度目と全く違う見方で見れて、ヘンリーの言動が切なかった。
もう1度目の見方は全くできなくなりました。
違う映画を見てるような不思議な感じ。
1度目では謎解きの混乱の元となった事故のシーンが、2度目では理解でき、やるせない思いでいっぱいに。

タイトルの「STAY」ですが、字幕には出なかったけど、最後、人々が去っていくなか、ヘンリーがライラに「STAY(いかないで、ここにいて)」と言ったように聞こえて、またそれがぐっときました。
ライラも、「行かないわよ、ここにいるわ」と優しく答え・・。

評価は分かれているみたいですね。
はまった人もいれば、まったく楽しめなかった人も。
たしかに夢落ちと言われてしまえばそれまでですが、これはただの夢落ちではないと思ったのです。
夢の中なら何でもありだから、謎解きの答えが夢ではがっくりする気持ちはわかります。
でもその夢に、死ぬ間際のヘンリーの家族を死なせてしまったやるせない思い、プロポーズしておけばよかったという後悔、苦しみ、許してほしいという思いなどもにじみでてなんとも悲しい物語になっていると私は感じました。

独特の画面の切り替え、光景、矛盾などが夢の中ということをよく表現していたと思います。
そして、いちいち建築物がきれいで、特に青の透明階段のシーン、見とれてしまいました。

ユアン・マクレガーの作品は数も多いだけに、当たりはずれが激しいように思いますが、この作品、私は大好きです。
ナオミ・ワッツも美しく、やはりこの人はシリアスが似合うなあと「ハッカビーズ」「キング・コング」でうんざりした私はまた思い直しました。
主役はライアン・ゴズリングのような感じもします。

1度目で面白いと感じた方は、もう1度ぜひ!
やじー

やじー