このレビューはネタバレを含みます
最初は犬猿の仲だったヘンリー王子とアレックスが友人のフリをしているうちに少しずつ惹かれ合っていく描写にドキドキした。7万ポンドのケーキ(!?)が落ちてくるシーンは違う意味でドキドキしたけど。
この作品は“ファンタジー”っぽさもありつつ現実の社会問題も織り交ぜられてるな〜と思った。自分の性的指向を他人に打ち明けるかどうか、もし打ち明けるとすればそのタイミングはいつにするかとか、そういうのは本人達が決めるべきなんだよ。王室だろうが一般人だろうがそこは変わらないし、周囲が勝手に詮索して、暴いて、カミングアウトを“強要”させるのは絶対にあってはならない行為だから、そういうアウティングの暴力性を取り上げてるのが良かった。最近、好きな俳優が強制的なカミングアウトに苦しんでたからこの部分が特に響いたのかもしれない。
夜中の3時に電話がかかってきても怒らないヘンリー王子、根が優しいのかアレックスからの電話がめっっっちゃ嬉しかったのかどっちなんだろう。多分どっちもなんだろうな。付き合う前のメールの内容がどっちもキレッキレで面白かったのと、指輪と鍵を交換するシーンが大好き。原作も読みたいな。