ゆあ

バジーノイズのゆあのレビュー・感想・評価

バジーノイズ(2023年製作の映画)
3.2
自己完結してた清澄の世界が潮やAZURのメンバーをはじめ、自分以外の人と関わっていくことで清澄の世界が広がっていく。
その過程が丁寧に作られており、豊かになり感情が表化されていくところは表情だけではなく、セリフのない部分の視線や青の濃淡、空や光の描写がなんだか切なく鮮やかで澄んでいて見る側に響いてきた。

日常の変化に比例し清澄の生み出す音楽も変わっていくが音楽に没頭する様は好きを好きで居続けることが単純に楽しいものではなく、苦しい時や葛藤、相手に届けることへの不安と喜びなど難しさも丁寧に描かれており、単純に好きだから音楽をしてるという話ではないのがよかった。

音楽が言葉にできないいろんな感情を全部包み込んでくれる作品でした。

エンドロールへの入りもよかった。
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