これは凄かったです。
今まで結構たくさんあれな映画を見てきたと思うのですが、本作はずば抜けています。
映画の常識が覆される音を聞きました。
一体どうしたらこんな映画になってしまったのか、これが劇場公開されていたこと、そして劇場で見た人がいるという事実にまた驚きです。
おそらく、本作を公開した劇場は一体感に包まれて、観客は忘れられない経験を得たのだろうと思います(褒め言葉(?))。
カブキロックスのボーカル「氏神一番」が主役の特撮映画。
タイトルに"劇場版"とありますが、劇場版以外は無いと思われます。
ストーリーは、すみません他のインパクトが強すぎてよく覚えていないです。
ホストの氏神一番がカブキングに変身して、なんか太古から復活した悪の軍団「蜉蝣一族」と戦う話。
カブキングが戦う理由というか、過去の因縁みたいな、説明的なものがあったように思えますが、そういうものが全く頭に残りませんでした。
基本的にカブキングと蜉蝣一族が戦うのですが、例えば、カブキングと蜉蝣一族の戦闘になる、と横から別の男が現れていきなり蜉蝣一族と戦い始めるんです。
誰やお前!ってなるわけですよ、カブキングやる気なくしてどっかいっちゃうし、でその男がそこそこ強くて蜉蝣一族と戦うのですが、やられちゃいます。
殴られて吹っ飛ばされた先にカップルがいて、男の方に衝突すると、その男がなんと死にます。即死。
それでその謎の男とカップルの女の方で、ロマンスが始まります。
それでカブキングと蜉蝣一族が戦い始めるんですが、カブキングめっちゃやる気なくて扇みたいなやつを投げたら、蜉蝣一族の右腕がズバー、左腕がズバー、真っ二つにズバー、これで終わりでもう次のカットになるという、もうね、雑な事この上ない。
ヒロインも出てくるんですが、「私、ヒロインだから死なないもん!」とか言ってたら次の瞬間には首チョンパです。
あと、いきなりホスト達の微妙なPV映像が始まったり、とにかく変な作品でした。
ストーリーとは関係なく蜉蝣一族のボスがビキニではっちゃけたり、森下悠里のシャツがオッパイではち切れて肌けたりと、お色気方面で見所が多かったです。
後やたら死ぬ、CGは超チープなのでグロさなどは皆無ですが、すぐ死にます。
見ていて退屈を感じる瞬間はなく、下らないですがつまらない作品ではなかったかと思います。
ただ、思うのは、一体なぜこんなものを観ているのかという己への問いかけ、その答えは結局視聴中出すことはできず、今もまだ分からないままでいます。