J3L2404

突入せよ!「あさま山荘」事件のJ3L2404のレビュー・感想・評価

4.0
思想やなんかではなく、警察内部のナワバリ意識、序列主義による会議のゴタゴタ、現場の混乱を主眼に描いているのがとてもおもしろい。
原田眞人監督はこの後『日本のいちばん長い日』を撮るわけだけど、これもまた会議映画として非常におもしろくて、なるほどアレの前にコレがあったわけかと納得。

この映画があまりに警察側しか描いていないと怒った若松孝二が「実録」を撮ったと言われているけれど。逆に言えばこの映画がなければ「実録」はなかったわけで、それも含めてとても意味がある作品になったと思う。「突入」が徹底して警察側だけを描いたからこそ「実録」が真逆を行くことで相互に補完し合っている。
J3L2404

J3L2404