空に浮かぶ巨大な島のようなヴァーヴと呼ばれるエイリアンの船が浮かんでる不思議で現実的でSFで絶妙な不快感を覚える日常風SFドラマ。
SFだと思って観ていたらいつのまにか途中からはSFじゃなくてビンビンに尖ってる無数の針がチクチクと刺してくる社会風刺ドラマに変わっていた。
ナメクジのお化けみたいなヴァーヴが人間を支配し使役しているが彼らは武力や暴力で支配しているのではなく高度な文明と財力で人間の上に立って意のままにしている、後半はもうヴァーヴが差別や偏見にまみれた一部の富裕層の特権階級の人に見えてきてしまう。
偉そうな態度をしているのに単体じゃ食事もまともにできないしテレビのリモコンのボタンを押すことすらできない姿にこんなやつらになんで支配されなきゃならんのよと苛立ちを覚える、結局は高度な文明と財力がすごいのであって見た目も能力も下等生物としか思えない…のに逆らえないというしがらみ…。
登場時からアダムの顔になんかモヤモヤした感覚があったのが途中でまるでビューラーで整えたのかなってくらいにまつげがくるんと上向きになってることに気づいて違和感の正体が判明した…。