「やりたいことや、欲しいと思ったものは、そう思った瞬間に手に入れようと努力しないと、必ず自分から消えてなくなる」
劇中のセリフだけれど、これは当時も今も、すごく実感として心にある。いつかなんて来ないんだよ。えいえんに。
先に村上龍の原作小説を読んでいた記憶だけれど、本当のところどちらが先だったのかに確信まではない
旧エヴァンゲリオン終了後、カルト的な人気の絶頂だった庵野監督が、アニメから実写に転向しようとしていた、っていう話を読んだことがある。
画面の明暗とか、セリフの棒読み加減とか、全体としての完成度は高くないけれど、原作になっている村上龍の小説や、シーンごとのアングルもあって、どこか無視できない魅力があって、きっとこれが庵野監督の魅力なんだろうなと思う。
主人公たちの言動に、如何にも男に都合がいい描写もあるけれど、リアリティのある部分も多く他ある気がした
常軌を逸した男たち(でもその人たちにはその人たちなりの価値基準や倫理があるのだ)とそこに適応している子供たち。
歪みというには空虚な歪さが、憎めない、っていう感じがする。
安野監督の「大好き懐メロを少女に歌わせたい」という願望はどこから来るのだろう。
(描写的に、部分的にキツいところもあった…)