みさき

ラブ&ポップのみさきのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
3.8
ここまで「気持ち悪い」を体現できるの凄い。あの空気感庵野にしか無理って感じする。自分が高校生の時はもういっちょ前にそれなりの大人だと思っていたけど今思えば世界の0.07%くらいしか知らなかったと思うし女子高生が噛んだマスカットを大金を出して収集する生き物がいることなんて知るわけがなかった。彼女たちを見ていると自分の黒歴史の数々が思い返され何とも言えない気持ちになる。「JKブランド」なんていうクソみたいな言葉がある時代をJKとして過ごし、女子高生であるということには価値があると思わされ卒業する時には何らかの価値を失うのだと思わされてきた。援助交際はパパ活になり公衆電話はアプリになった。時代は変わっても若さにこそ価値があると呪いをかけてくる社会とオジサンたちは変わらない。需要がなければ成り立たないのに、流行語になるほど金を出すオジサンがいることを棚に上げてパパ活をする高校生を非難するんじゃねえ。それにしても仲間由紀恵は昔から仲間由紀恵で凄いな。ますます『シン・彼氏彼女の事情』が見たくなった、何卒。
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